戦国時代に房総の海・陸でライバル北条氏と激戦を繰り広げた里見氏の活躍を時系列でわかりやすく解説。「海の戦国時代」をテーマに、江戸湾全域にわたって駆け抜けた海と陸の戦国一族を新史料をもとに活写。美しい写真・図版をふんだんに使い、これまでにない戦国の雄・里見一族の歴史を通覧する。ライバル北条氏をはじめ、上総武田氏、古河公方、小弓公方、甲斐武田氏、越後上杉氏など多士済々な一族の動向も収録した決定版。
目次
- Ⅰ 里見氏の房総進出とその活躍
- 永享12年(1440)~天文3年(1534)4月
- Ⅱ 義堯の登場と北条氏との攻防
- 天文3年(1534)4月~天文24年(1555)
- Ⅲ 義堯・義弘の活躍と上杉謙信
- 永禄3年(1560)~永禄10年(1567)8月
- Ⅳ 義弘・義頼父子と関東の争乱
- 永禄11年(1568)~天正9年(1581)
- Ⅴ 義康・忠義の苦悩と名族里見氏の滅亡
- 天正10年(1582)~元和8年(1622)
- 付章 里見氏のルーツと滅亡後の一族
- Ⅰ 足利氏の一門であった里見氏。『太平記』史観からの脱却
- Ⅱ 里見氏の祖は源頼朝に寵愛された上野の里見義成
- Ⅲ 美濃・越後・陸奥など日本各地へ展開した里見一族
- Ⅳ 南北朝・室町時代の里見氏
- Ⅴ 滅亡後の房総里見一族、雄族の誇りを胸に生きる末裔たち
- Ⅵ 国指定史跡になった、稲村城跡・岡本城跡
里見氏関連年表/主要参考文献一覧/あとがき/執筆者一覧